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カテゴリー:時事 2008年11月08日

オバマ「CHANGE」への期待

今週、アメリカの新大統領が民主党のオバマ上院議員に決定した

バラック・オバマ.jpg  RKB毎日放送より

選挙戦で、多くの支持者と「Yes,We Can」を合言葉に、終始、Changeをアピールしてきた勝利だろうか。

 

日本国内に於いても、もう7年以上も前になるが、『私が自民党をぶっ潰します!』と訴えながら総理になり、数年後には、「改革無くして成長なし」と、強引に郵政解散総選挙に打って出た首相がいた。 その結果、今回、「Change」を訴え続けたオバマさん同様、一大旋風を巻き起こし多くの国民の支持を得て、衆議院議席数:300議席という信じがたい大勝利をもたらしたのは記憶に新しい。

私は当時、当オフィスブログで、あまりに調子のよい小泉流パフォーマンスに違和感を感じ、付和雷同的な「構造改革大賛成」という風潮には疑問を呈する記事を投稿したが、選挙戦の大勢には勿論何の影響もなかった。

 

改革や変革を旗印に、選挙に大勝利したバラック・オバマと小泉順一郎、選挙戦を勝ち抜くパフォーマンスの巧みさは両氏に共通しているようであるが、両首脳の世界的立場の違いは別にしても、私には本質的なところで決定的な違いがあるように思う。

政治家と言うのは社会的な色々な立場の代表者(代弁者)であり、政治とは、その各代弁者による、公の冨の再分配や利害調整だと考えれば、今回、「Change」を訴え続けたオバマさんは、自分の立場やどのような層の代弁者たらんとしているのかは、我々日本人にさえ良く見える。

一方で、小泉さんはどのような立場の代弁者であり、どのような人々の為の施策なのかが良く分からないと言うか、あえて、そこを不明瞭にしていたのか、同じく大変な国民の支持は得ても、小泉政治は劇場型とか、単なる人気取りのパフォーマンス政治だと批判される事となった。

徒党を組まないフェアな一匹狼的、オペラや若者の音楽など幅広い文化にも精通している、外観が格好良い、従来の地域利害調整一点ばりの自民党政治家にはないクールさがある等、あたかも、「ヨンさま現象」のようであったが、政治が我々一人一人の日常の生活に直結している以上、そして、利害が対立する色々な立場の人々がいる以上、政治家はどこかの立場の代弁者なんだと言う事を忘れてはいけないのである。

格好良いとか、パフォーマンスが上手いということで、人気タレントのファン感覚で政治家を選んでいては、あまりにも自分の生活に無責任な話である。些か暴論かもしれないが、現在の大幅な収入格差や非正規社員の雇用などの社会問題、そして、今回のアメリカを震源地とする金融不況の日本経済への大きな打撃に於いても、「その流れ」の一端は小泉政権の構造改革が生み出したのだと私は思う。

今、格差に苦しみ若者も生活の苦しさを訴える国民の多くも支持して来たその総理は、先頃、格好良く、『次回選挙に出ません!』と政界引退を表明したかと思ったら、『これからは息子をよろしく!』と言う。何をか謂わんやである!

昨今の役人の自己中心で打算的な仕事ぶりを見ていると、必要な構造改革や行政改革はたくさんあるが、盛んに米国型新自由主義を代弁する竹中平蔵という学者を、政治家にまでして重用して進めてきた経済改革は、本当は「誰の為だったのか?、何をもたらしたのか?」と言う事を、我々は今後の「変革」の為にも、改めて再考してみる必要がある。

例えば、郵政民営化により、膨大な国民の貯蓄の一部が世界の金融市場に出廻った結果が、廻りめぐって日本経済の急落を招いているのではないか?先日発表された、日本を代表する世界的企業「トヨタ」の2009年3月決算予想が前年対比73%減と言うことも、実体経済の代表選手のトヨタでさえ、グローバル経済の中では、金融ビジネスという巨獣にいとも簡単に飲みこまれると言う事である。 

 

国民生活が益々厳しさを増している今、米国経済だけでなく、ブッシュ政権が残した世界政治や軍事の諸問題を抱えた状況の中、米国新大統領バラック・オバマ氏の「CHANGEに大きな期待を寄せたいと思うが、足元の日本の政治や政治家が改めてどんな「変革」をめざすのか、今度こそ、我々は自分の生活に直結した問題として真摯に注視していかなければならないだろう。

 

投稿者 kitamura : 2008年11月08日 16:25

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