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カテゴリー:ビジネス一般 2006年11月27日

空間から人材へのビジネスシフト

先週21日の夜、NHKのテレビ番組『ドキュメント72時間 六本木の一坪オフィスで、六本木の共有オフィスが取り上げられていた。「密着!起業家の夢」というサブタイトルが付いていたが、当該オフィスは「コーポラティブオフィス」と言って、赤坂に設立当初から、上場志向の起業家向けに、ローコストの「インキュベーションオフィス」をめざして来たようである。

NHKの番組でも触れていた通り、当該オフィスから既に何社か上場したようで、今は上場をめざす起業家にはかなり人気の共有オフィスとなっているとのことである。

それに比して、残念ながら、SO!に入居していた個人や企業が上場したという事例は現在のところないが、SO!は、もともと、運営のサービスメニューとしても、入居している個人や会社が上場企業になるためのサポートやサービス体制をとってきた訳ではないので、当然なのかもしれない。

従って、早々に上場をめざそうという起業者は、あえて「SO!」を選ばないのであろう。 

逆に、我々が、 「SO!」と言うシェアードオフィスでめざして来たものは、開放的でお洒落な空間の中で、入居者同士の日常的な交流が自然に生まれ、その結果として私的な或いは業務上の繋がりが盛んになるような、共生型のコミュニティオフィスなのである。

従って、SO!の入居者を見ても、デザイナー、ITプログラマー、コンサルタント、ライター、マーケッター、翻訳業、広告PR業、新技術の販売等など、多くは、個々の専門性を活かしたスペシャリストやその集団であり、IT関連技術による上場と言う可能性はあっても、少なくとも、設立当初から、ヒルズ族をめざすような起業家(グループ)は少数だと思われる。

「独立起業」と言っても、色々なケースがあり、「人に雇われるのも、人を雇うのも好まない」とも言う、IC(Independent Contractor)とよばれる独立事業者をはじめ、クリエイターやコンサルタントのように自分自身の才能や知識をベースとして、一人で、或いは少数で仕事を続ける人々も多い。

つまり、独立起業する個人やグループのすべてが組織を拡大して、上場を目指すとは限らないのである。SO!の入居者は、概ね、スペシャリストやIC的な考えの人が多いようである。

但し、そうは言っても、長く仕事を継続して行こうとすれば、提供する商品やサービスの優位性とか、安定したクライアントを維持している必要があり、さらに、仕事の好不調に対処できるような周囲からの応援や支援の有無も大きな問題となる。 大きな組織でもそうだが、個人や少人数で独立起業している場合には、尚更、不調時にどう対応するかが大変重要となる。

それは、「シェアオフィスの運営」と言う空間ビジネスに於いては、同様に、入居者数と言う具体的な数値(売上)にどう対処するかと言う問題となってくる。

 

そこで、個々で独立して仕事をを続ける「SO!」のメンバーに於いても、「空間ビジネス」の根本的な対応策としても、オフィスをシェアする中から、自然に「交流や協働」が生まれる環境作りと共に、さらに進めて、『個々の知識や技能を協働させる仕組み作り』に積極的に取り組めないかと言う、新たな課題が顔を出してくる。

そんな新しい「仕組み」が構築できるとすれば、シェアオフィスに新たな意義が見えてくるだろうし、同時に、「SO!」にとっても大きな「価値」が追加されることになるだろう。 そして、その「仕組み」は現在の入居メンバーだけに限定することなく、以前、「SO!」に在席していた人や、SO!を周辺から応援・支援してくれる人達を含めた幅広い人材の中で考えれば良いのかもしれない。その方が参加メンバーの裾野も拡がる楽しみがある。

さらに言えば、2007年問題とも言われている退職する「団塊の世代」の人材活用にも関係してくる、この「仕組み作り」は、シェアードオフィスの新たな価値付けだけでなく、これから、新たに独立起業する人々にとっても、大きな後押しになる可能性をも秘めている。

又、SO!にはシェアオフィスだけでなく、美と癒しをテーマとしたシェアサロン(Beaut!Suidobashi)もあるが、そのようなビジネス分野で独立起業に挑戦しようとしている女性(主婦やOL)も多い。そういったプロフェッショナルも含めて、多くの分野の専門的な人材が、コラボレーションしながら、「ビジネス共生」が出来る「仕組み作り」は、タイミングとしても良い時期なのかもしれないと思う。

そういう意味で、2007年は、シェアオフィスと言う「空間ビジネス」から、「人が共生できる仕組み作り」に挑戦して行くことを、「SO!」の新たな課題に是非したいと考えている。

 

 

投稿者 kitamura : 2006年11月27日 00:10

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