| カテゴリー:雑記 | 2006年05月19日 |
終身雇用制度後の新しい仕事感
日経朝刊の一面のシリーズ特集『会社とは何か?』の昨日の記事は、”回転ドアも戦力にする”という見出しで、企業の人材確保の現場を取り上げていた。
数年前から多くの企業が、所謂「リストラ」と称して、中高年中心に人材整理をして来たのは周知の通りだが、此処に来て企業業績が回復してきたら、今度は逆に優秀な人材の確保が難しくなって来たようである。
その事は、以前、当オフィスブログでも十分予想される事として取上げたが、長い終身雇用制度の中で、優秀な人材も、そうでない人材もバランス良く雇用してきた企業が、リストラと称してドラスチックに人材整理を行って来た結果、雇用される側では、「今後は以前のような会社人間ではダメだ」と言う事を学習した訳である。
優秀で能力のある人ほどこの急激な変化に迅速に対応し、早く何か独立出来るような準備を進めるべきだと考え始め、大手企業にいて、いつリストラの憂き目に合うか解らないなら、苦労しても、思い切って自分の好きな事にチャレンジする方が賢明であると解ってきたのである。
実際、今月(2006年5月)スタートした新会社法の影響も大きいようだが、先月辺りから、新しいオフィス(シェアオフィス)の問い合わせが目立つ。起業をめざしている優秀な人材が多いということであろう。
そんな状況の中、日経のシリーズ特集「会社とは何か?」の昨日のレポートは、大手食品会社を退社して、自分でやってみたいと思っていた「造り酒屋」の職人としてスタートした人が、その食品会社が「復職制度」を新たに設けたと言うことで、冬から春の「酒造り」の時期は「造り酒屋」で仕事をしながら、仕事がない夏から秋の期間は、復職して、「トマトジュースの営業マン」として働き始めたという話である。
大手企業においてすら、一旦退社した人を「回転ドアよろしく」再度受け入れざるを得ないという事は、最近は優秀な人材を確保する事が如何に困難かを物語っているが、これはある意味、働く人にとって逆に新しい可能性を提示してくれる、すばらしい変化だと言えるのである。
「働くとは何か?」、「会社とは何か?」を改めて考えるチャンスであるから。
雇われる側は、最早ブランドや安定志向だけで大手企業に就職する時代でもなく、又、そんな必要もなくなってきたのである。好きな仕事を見つけながら、空き時間だけ企業の社員になったり、プロジェクト的に業務を請負う事が可能となっている。大手企業さえ「復職制度」のような形で、こういう働き方を支援してくれるのだから、この機会に「自分流の働き方」を見つけ、チャレンジしてみることである。
来年から始まる何百万人という団塊の世代のリタイアに関しても、本当に自分がやってみたい事は何か?を今一度見直してみて、夫々を上手に組み合わせて行けば、意外と、『案ずるより生むが易し』で、自分に合った仕事(生きがい)が見つかる可能性は高いように思う。
年齢や立場に関係なく、重要なことは、『生活のために働くのではなく、働くことそのものが生活である』ような自分の仕事(生き方)を探し当てる事である。
投稿者 kitamura : 2006年05月19日 16:07
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